タイトルロゴ

・・・鋳鉄その厚さの理由

by *開発室さん

 

薄くて硬いぶんぶくは熱のまわりが適度ですので、同じ料理を作り比べることが一番分かりやすいと思いますが、 その「薄い」と「硬い」について簡単にご説明申し上げます。
まず、「薄い」についてのメリットは「軽い」ことと「必要以上に蓄熱しない」こ とが挙げられます。この「必要以上に蓄熱しない」は調理の上でとても重要なことと 思われます。

私達スノーピークは、ぶんぶくを和製ダッチオーブンとして 「料理を美味しくつくることのできる鉄鍋」というコンセプトで開発しました。
素材に的確に熱を伝えて美味しく調理するには鋳鉄の場合、煮物やローストで3.7mmから4.2mmくらい、焼き物でも5mm以内であると私達は考えています。それ以上の厚みでは食材の味を損なってしまったり煮物の場合には完全に食材を煮くずしてしまい、美味しさに必要な食感までも損なうことになります。

更に製造面においてはできる限り薄く鋳造できれば、 鋳込みの後の冷却が早いために表層が硬化しやすいという利点があります。
薄く軽く作るために「硬い」鉄を必要とする訳ですが、この「硬い」が錆びにくい要因の一つでもあります。